ISO 6789:2017 の本文には、どのような疑問点がありますか?

対象規格:ISO 6789-1:2017、ISO 6789-2:2017 · 更新日 2026-10-28

技術監修:Alston Hsiao(Chieh-Jen Hsiao)、STAND CTO

要点

当サイトで原文を項目ごとに照合した結果、2017 年版には、確認済みの誤り 2 件、誤記と考えられる箇所 2 件、表記の不整合 1 件の計 5 件があります。いずれも ISO の公式正誤票ではありません。 2026-10-25 に公式資料を確認した範囲では、ISO が関連する正誤票を公表した記録は見つかっていません。計算や手順を確認する際に参照できるよう、原文の表記、疑問点、前後関係に基づく当サイトの解釈を分けて示します。

2017 年版の五つの疑問点

「確認済みの誤り」は、数値の不整合や参照先の誤りが確認できたものです。「誤記の疑い」は、原文の表記は確認済みですが、代わりの読み方は前後関係に基づく解釈にとどまるものです。「表記の不整合」は、評価方法の分類について解釈の余地を残しています。原文の確認が済んでいても、当サイトの解釈を ISO が認めたことにはなりません。

位置(部、箇条または表番号)原文の表記疑問点当サイトの解釈分類
Part 2、Table A.15W = 1,660 %10 N·m の数値が Table A.14、式 (10) による再計算、W′ の合計と一致しません。W = 1.160 % を採用します。指示式工具では分解能の項を二重に計上し、まず w = 0.580 % に丸めてから k = 2 を乗じます。W′ = 0.654 + 1.160 + 0.10 = 1.914 % です。確認済みの誤り
Part 2、C.8 e)C.5.4C.5 は C.5.1–C.5.3 までで、参照先の箇条がありません。平均値は C.5.2、不確かさは C.7 を参照します。後者が意図された参照先と推測しますが、正式な訂正ではありません。確認済みの誤り
Part 1、5.1.6D, E and F公称容量に対応する固定調整式のクラスと一致せず、次の文でも D、F を調整式として挙げています。前後関係から Type II のクラス B/E と解釈し、原文が D/E/F であることを記録します。誤記の疑い
Part 1、7.2 の計算例nominal value;A, D and G第三項は nominal value を A/D/G としています。2003 年版の同じ計算例ではこの行が B/E であり、本計算例の見出しでは B/C/E/F を除外しているため、引き継ぐ際のクラスの誤記と考えられます。この記述を根拠に、固定調整式の公称値を A/D/G に当てはめません。B/E の公称設定値は 7.3 の計算例で扱っています。誤記の疑い
Part 2、Table C.1 の w_reType A;矩形分布C.6 の b_re は二つの読み値の差です。範囲の半幅と矩形分布で換算していますが、同じ方法を使う他のタイプ B の項と異なり、タイプ A と表記されています。数値は b_re × 0.5/√3 で計算し、分類上の疑問は残します。表記は計算結果に影響しません。Table 3 は内部で整合しており、併せて誤りとは判断しません。表記の不整合

表中の 1,660 は原文の小数コンマを残し、計算の説明では小数点を用いています。

この情報の使い方

計算や手順で該当箇所に当たった場合は、当サイトの解釈を用い、規格の年版、箇条または表番号、原文の表記、採用した解釈を併記できます。数値に関する項目は再計算の過程も残します。これは判断の経緯を追えるようにするための当サイトの確認方法の提案であり、ISO の公式正誤票として扱うことはできません。

ISO は Part 1、Part 2 を改訂中で、現在は委員会原案 ISO/CD 6789-1.3、ISO/CD 6789-2.3 の段階です。まだ正式には発行されていません。改訂規格の発行後は各項目を再確認し、本ページを更新します。それまでは、原文、当サイトの解釈、今後の正式文書を区別して参照してください。